「神ってさｧ、なんだと思う？どうして人間は神と形が似てるんだ？どうして絵に描かれる神は人型なんだ？？」
「そいつぁ簡単な話さ、人間が人間に近い形にしか認識できねぇからだ」
「人間は自分たちと違う形を排斥したがる」
「たとえそれが同族であろうとも」
「だから神すらも人型に近くしたんだろうな？」
「傲慢だよなぁ、……傲慢だよなぁ？お前はどう思う？」
「天使も龍も、天国も地獄も、全て人間が作り出した幻想に過ぎない」
「人をたらしめる存在としてな」
「お前には俺がどう見える？……人型に見える？毒されてるなぁ人間に。その全ての目玉を使ってみてみろ」
「見えない？そりゃそうだろうなぁ？
……お前の目が！脳が！直感が！認識してはいけないと、理解してはいけないと全力で拒否している証拠だ」
「実を言うとどの神も同じ反応だ。俺が直々に作りだしたあの二匹もな……」
「あぁ、もう1匹は俺が作ってねぇよ。だがまぁ、あいつは"見えて"はいたな、口は出さなかったが……」
「結局どの神も神のフリした何かに過ぎねぇってことだ……どうだ？理解したか？」
「所詮は人間が崇め、信仰し、怯え、恐怖し作り出したただの幻想に過ぎない!!!」
「だからお前には排斥を頼みたい。
神を仕分けし、喰らってしまえ、蠱毒の蟲よ。」
