雨の音？それとも濡れた地面を歩く音？。。。泣き声も。。？
でもここには僕しかいない。全て僕のもの。だから。。おかしいんだ。僕以外の足音がする。。。
「ねぇ。君は誰？ここでひとりなの？大丈夫？」
急に話しかけられたからビックリしたよ。。。
「あ。。。ぇ。。？」
あれ。。。。。僕って？一体何を。。。この世界って何のために。。。？何を学んできたの。。。。。？
「あ、ごめん。先に僕が名乗るほうだよね。僕は━━━。」
僕、。は。。。
「な、なまえ。。あ。。。にゃー。。。？」
頭ではわかってるのに。。。うまく喋れない？どうして。。。
「な、名前が。。にゃ？。。もしかして無いの？名前。」
！こくりと頷いた。相手はわかってくれたみたい。よかったー。。。うん。。
「あー。。。じゃあ名前は後で考えてもらうとして君に提案があるんだ。」
僕に提案？
「ここの世界のこと。。。とかかな？」
え。どうして？ここの世界に何かあったのかな。。。
「ぼ、く。。どうにゃ。。」
「君はここから出ていける選択肢があるよ。別の世界に君の双子。。かな？がいるらしいんだ。多分見覚えとかはないんだけど、ここの世界が嫌なら、出て行けるよ。」
え？僕に双子？そんなの。。いるわけ。。。。ない。。のに。。
それよりもここから出ていきたい方が勝ったみたい。上手く喋れないくらいここは治安が悪くて、他の世界がどんなものなのかも分からなくて、それに道路にあるのは死体と血溜まりと断末魔と白い液体と喘ぎ声。。くらい？
僕も子供の頃、そんなことばかり学ばされたな。でもこの世界とおさらば出来るなら。。。
「あ。。。いきたい。。そこ。」
「え？そっ。。か。意外と早く決まるね。。いい事なんだけど。」
もう、辛い思いもしなくなる。
多分こんな世界で嫌がってる方がおかしいってほとんどは克服？できたけど嫌なものは嫌だ。知らない人だもん。
「じゃあ早速行ってみる？」
と言われて目を開けると僕は全く違う世界にいた。
いやまぁ治安悪そうなのは変わりないんだけど。
「うーんと。。目のまわりに君みたいにバツの模様と星の模様があるよ。その人が君の双子かな。僕はもう行かなくちゃ！何かあったらよんでね！」
そう言って居なくなってしまった。
どこだろう。その人。というか双子とはいえどっちが兄ってことになるんだ？なにも聞かされてないんだけど。。。
「。。。あ、お前？その双子ってやつ。カワイイ弟がいたなんて幸せなもんだぜ。これから俺の弟な？よろしく。」
「はぇ。。おにいちゃ。ん？」
「うっ可愛いっ。。。が、それ。。上手く喋れないのか？どうして。。。」
。。。どうしてもなにも言葉の意味も感覚だよね。ここまでくると才能みたいになっちゃうけど言葉の意味も教えてもらってない。から。。
「最低限ならいけるから後で覚えてもらうとして。。名前、なんてんだ？俺はびびっと！」
名前、。。この人はあるんだな。。。
「なまえ。。なi「でもここにふたりいる時点で両方びびっとになるのか？双子だから同じはずだもんな。。。新しく決めるか！」
は？え、え？
「お前は目の下ハートマークがあるからはーとでいいな？じゃあ俺はすたー。。？星だからすたーだな！」
こいつ。。。。。

じゅうぶん喋れるようになってから僕の性格とまだ言い慣れないけどお兄ちゃん？の性格も分かってきた。。けど、そうでも元気なやつじゃないのね。。。？
「おはよ。。起こしといてくれよ先に起きたなら。。。ふわぁ〜」
ムカつくし。まあこんな感情もあってなかったようなものだからいいのかな。。うん。。。
「おはよ！ごめん僕考え事してて忘れてた。。。えへへ。」
「可愛いから許すっっっ」
こいつ案外ちょろくてブラコンなことが分かったぞ。。。
「それで、考え事ってなんだ？役に立てるなら俺も手伝うが。。」
「ほら、僕と君のソウルって片方しかないでしょ？それってなんでなのかな。。って」
「そうだな。。。やってみるしかないが。。」
両方ソウルの色は違うけど形はしっかい合うし。。。
ってことで2つのソウル合わせてみ。。。た。。。。。

そこから新しい人格として新しい身体が生まれてそいつがオレは真のビビット様だ！とか言ってたらしい。記憶が少しお兄ちゃんもあるらしいけど少しだし記憶も2つにわかれるらしい、意味わからんっ！！
でも意外と経ってたみたいで実験？とかすげーしたらしい。好き勝手しやがって！
「お前、なんか気になる記憶とかあるか？」
「いや特に。。。」
「俺はな。。。ありまくりだよ」

そこからあいつが実験をしてある生物？を作り出したこと、そいつらにBOSS、と呼ばせて働かせてること、ここの世界に人間が落ちてきたこと、そいつらも同様に扱っていること、他に1人この世界に骨が来たこと、そいつがウォーター、ということ、あいつがビビットなのは本当で。。その姿でこの世界にいるのが普通らしい。。。けど。
ふたりでいたいよ、普通なんていらなくない？
「。、。お兄ちゃんは、ふたりでいたい？それともその普通ってやつに流されちゃう？」
「。。。。俺は。。お前と一緒にいたい。たしかに俺は周りに流されちゃうクズだけど、お前のことはまたちがう。ずっとひとつで喋れないなんて嫌だ。それが二人で一緒ってことでも。」
「そっか。必要な時だけひとつになれば十分だよね。」
両方、二人でいたいみたいだし。。。これで。。。。