ウラジーミル・レーニン
2025/2/17 22:14恋愛小説ならかけるよ
ー伝えられなかった想いー
スーパーのレジでいつも見かけるその人。誰かに優しく微笑みかけ、いつも忙しそうに動き回る姿が、私の世界の中心だった。幼稚園の頃から、私はその人に恋をしていた。名前も知らなければ、何をしている人なのかも分からない。ただ、ただ、毎日その人の姿を追い続けることが私の日常だった。小学生になり、少しずつ私はその人に近づくようになった。何度も通い、少しだけ手伝わせてもらうようになった。商品の棚に並べるだけでも、手が届く高さで作業するその背中が、私の心を熱くさせた。一緒に過ごす時間が増えるたびに、私はその人をもっと好きになった。でも、ある日。その人は突然いなくなった。いつもいた場所に、その人はもういない。声も、笑顔も、何もかも、ただ静寂に包まれて、私はその人を探していた。何度もそのスーパーに足を運んだ。けれど、もうその人の姿を目にすることはなかった。ただ、棚の間を歩きながら、いつかその人がまたここに来て、また笑ってくれる日が来ることを願っていた。でも、その願いが叶うことはなく、時は過ぎていった。私が一度も言えなかった言葉、気づいてくれなかった想い。それはもう、二度と届かない。ただ、心の中でその人が笑ってくれることを夢見て。でも、結局それはただの夢でしかなかった。「大好きだよ、これからもずっと、」
