私がすごく好きなのは、かの有名な炎の画家ゴッホと、ゴーギャンの話です。
彼らは三ヶ月ほど南仏アルルで共同生活をしましたが、のちに破局してしまいます。
原田マハ先生の小説『リボルバー』でも、この二人のことを取り扱っていますね。心に残るお話でした。
有名な話ですが、ゴッホは『ゴーギャンの肘掛け椅子』と、『パイプを置いたゴッホの椅子』という絵画を描きました。椅子の絵なのにまるで肖像画のようだ。とよく言われる作品です。私は本当にその通りだなぁと思います。やっぱり物って使っている人の特徴が少なからず出ると思うんです。
例えば鉛筆の上部分に噛み跡であったり、本に貼られた付箋だったり。
そんな特徴を、ゴッホは見事に捉えていますね。
正直なところ、デッサン力という面でゴッホが凄く上手いと思ったことはあまりないんです。
でも、すごく込められた感情が伝わってくるようで、、、
いい意味で生々しいんですよね。
