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「そこまで、分かるんですか神様って、」
星がそう言うと満足そうな笑みを浮かべて「星のことならなんでも」といった。

「なら、教えてよ徠、なんで林さんも助けてくれなかったんだよ!!!」
星は涙を流しながら徠を怒鳴りつけた。


だが、


「なぜその男のことを気にする?」

「……え、?」

「なぜ俺がそいつを助けねばならない?」

神様は冷えきった声で

「何故17時以降、神社の中に入った異物を助けねばならない?」

冷えきった目が星を見た。

星はその目が怖くなって徠から距離をとった。

「なぜ距離をとる、怖いか?だがお前と俺はもう離れられないぞ?」

「なんで、ですか……」

「俺の事を【徠】と呼んだであろう?」

「!!」

「俺はこの神社はお前にしか見えないと言った。だからお前が全てを否定してしまえばまだ帰れたというのに、」



【曖昧だった存在が徠と呼ばれ存在することが証明されてしまった】

方針状態になった星は徠に抱きしめられた。

「可哀想に、でもこれからは俺とずっと一緒だ、悲しいことなんて何も無い、幸せに暮らそうじゃないか」

神に見染められた子は死ぬことすら許されない。

________________________


ぐったりとしてしまった星を床に敷いた布団に寝かせると独り言を言うかのように寝ている星に言い聞かせた。

「星、あの男を崖から突き落としたのは俺だ。あの男は無断で俺の神社に(領域内)入り、ズカズカと堂々と真ん中を歩く無礼なことをしたから罰を下したのさ。」

なんだ
大袈裟だと?
まあそれだけなら確かにこれだけなら大袈裟ではあるな

「だが、あいつは17時以降の神社にも入ってきたでは無いか。その上お前にベタベタと触れおって……」


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