コメント(4)
きゅるきゅるー!
2025/10/3 21:18
部屋は暗い。
蛍光灯を消したままの小さな六畳間。カーテンの隙間から、街灯の橙色がうっすらと差し込んでいる。
空気が重い。鼻を突く鉄のような匂いが、じわりと喉の奥まで入り込み、吐き気を誘う。血の匂いだと分かっているのに、嗅ぐたびに胸が締めつけられる。
指先が冷たい金属を握りしめ、汗で滑りそうになるのを必死に押さえる。
親指の腹に食い込む硬さが、現実を確かめる唯一の手触りだった。
時計の音が、壁の向こうでコツコツと響く。
その合間に、自分の呼吸がひゅうひゅうと細く音を立て、心臓がドクン、ドクンと不規則に跳ねる。
時間が歪んで、秒針の動きさえ見えなくなる。
腕を持ち上げるたびに、匂いが濃くなる。
皮膚がざわつき、鳥肌が立ち、脈打つ場所が自分でも分かる。
「やめろ」と頭の奥の小さな声が囁く。
でももう一つの声が、もっと深く、冷たく響く。「やれ。ここまで来たんだから」
刃先が触れた瞬間、皮膚の表面がひやりと凍りつく。
次の瞬間、鋭い線のような痛みが走り抜け、胸の奥まで届く。
痛みはすぐに鈍い熱に変わり、じわりと広がっていく。
その熱の中に、安堵と嫌悪が同時に湧き上がる。
心臓の音が耳の奥で爆ぜる。
息が詰まる。涙が滲む。
血の匂いが強くなり、世界が赤く染まるように見える。
床に落ちた影がゆらりと揺れ、生き物のように蠢く。
「終わらせたい」
「でも、怖い」
声にならない言葉が、頭の奥でぶつかり合う。
時計の音、呼吸の音、心臓の音だけが、世界の境界をつなぎ止めている。
そのすべての中で、ただ痛みだけが“ここにいる俺”を証明していた。
きゅるきゅるー!
2025/10/3 21:18
ちょっと
きゅるきゅるー!
2025/10/3 21:18
うーん
きゅるきゅるー!
2025/10/3 21:18
もうちょっと直接的な方がえろ
