【ロヴィーノ・ヴァルガス】
「何だと、わかんねーのはお前のことだろ!!このバカヤロー!!ちゃんと考えてから口開けよ、ボケ!!」
俺は目を細めて、たかなしの不思議そうな表情に腹が立っていた。その様子を見て、ついイラついてしまう自分にも苛立ちを感じながら、思わず声を荒げてしまった。
「わからず屋って言われるの、本当にムカつくぞ。もっとしっかり話を聞いて、考えろって言ってんだろ!!赤信号だの、どうやってパスタ茹でるかだの、ちゃんと覚えろよこの野郎が!!」
怒りながらも、心のどこかでたかなしが理解してくれればいいなと思っていた自分がいた。けれど、それを素直に表現することは許されない俺の性格だ。