🌊と🌸お話
⚠︎⚠︎🌸が🌊の姉⚠︎⚠︎
上から、ツタコ姉さん、🌸、🌊
の設定!!🌸と🌊が生き残りの世界線
(直接的な表現はありません)
コメント(1)
包
2025/9/13 11:13
幼い頃の義勇は、大人しくて、甘えたで。
私の膝の上で甘えることが多かった。
義勇の柔らかい髪を撫でてあげると、気持ちよさそうに目を細めるから、つい癖になってしまって……
「よしよし、義勇」
「……ん、」
抱きしめながら優しく頭を撫でると、短く返事をして、指の下で目を細める義勇がたまらなく愛おしかった。
月日が経ち、気がつけば義勇は私よりずうっと大きくなって、立派な男の人になっていた。
並んで歩けば見上げるしかないほど背は伸び、腕もたくましい。
けれど、頭を撫でてあげると…
やっぱり、あのときと同じ顔をするのだ。
「義勇、こっちに頭を貸してごらん」
「…姉さん俺はもう子供じゃない」
「ふふ、そう言いながら…嬉しそうじゃない」
頭に触れると、義勇はやっぱり目を細め、照れ隠しのように視線を逸らす。耳まで紅く染っているのを、私は見逃さなかった。
「やっぱり義勇はかわいいなぁ…大きくなっても変わらないね」
「っ……姉さん」
昔と変わって、今は抱きしめれば私が包み込まれてしまう。
でも、頭を撫でてあげるときは…わたしの、弟で…昔のときのままでいてくれるような気がする。
