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ぎゆさんと夢主。
付き合いたて?新婚?どっちでもいい。
義勇さんが我慢できなくなるお話。最後まで、本番まで書いてません🤗

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「包」のユーザーアイコン

2025/8/22 19:43

夢主side
お昼頃。
私は昼食を作るために台所に立っていた。
とんとんとんとん、と野菜を切っていると、急に後ろに体重がかけられた。少し汗ばんだ匂いと、ふわりとした石鹸の匂いに包まれる。

「義勇さん、稽古終わったんですか」
「……」

義勇さんは私の問いには答えず、無言で私のお腹に手を回してきた。

「どうしたんですか?お疲れですか」
「夢主」

そう私の名前を呼んで顎に手を添え、くいっと顔を上げられた。義勇さんの深い海のような瞳と目が合う。
あ、これ、接吻される。

「ま、待って!」

私は包丁から手を離し、義勇さんの口に指を当てて止める。義勇さんは少し目を見開き、驚いているようだったが、すぐにむすーっとしたような顔になった。
やっぱりいつまで経っても義勇さんのスキンシップには慣れず、こうやって途中で止めさせてしまう。

「あ、えっと、ほら!まだ昼食の準備が終わってないので…」
「……わかった」

ムスッとしながら私から体を離し、どこかへ歩いて行ってしまった。
すぐに宥められて良かった、とほっと胸を撫で下ろしながら私は料理を再開した。




夕食後。
夕食を食べ終え、片付けも終えた私は、部屋でゆっくり書物を読んでいた。

「…夢主」
「わっ?!えっ、義勇さん、何ですか?どうされましたか?」

後ろに迫っていた気配に気づけず、すごく驚いてしまった。

「…」

義勇さんの熱い視線が交わる。
顔が近ずいて来て、また接吻されそうになる。
私は慌てて義勇さんの胸をくいっと押した。

「ま、待って!あの…その、お風呂!まだお風呂に入っていないので……!」
「……」

1拍置いて、義勇さんの眉間に皺が寄る。唇を結んで、目を伏せる。
あ、拗ねた。

「……そうか。」

低い声でいつものように答えたけれど、横顔はムスッとしていた。
私はあの熱い視線から逃げるように浴室へ向かった。



そして、夜。布団に入った後。
部屋で向けられたじっとした熱い視線に気づき、私は布団をぎゅっと引き寄せた。
義勇さんが私の上に覆いかぶさり、私に大きな影が落ちる。私の頬に義勇さんの手が添えられた。

「待って、だめ…」
「…」

一瞬、義勇さんの動きがピタリと止まった。
けれど、低い声が暗がりに落ちた。

「もう十分待っただろう。」

布団を剥がされ、唇を奪われる。
お昼、夜、これまで我慢してきた欲を一気に溢れさせるように、熱く、熱く、ねっとりとした接吻だった。

「ん、っ…義勇さ、だめ…」
「……我慢できない。覚悟しておけ」

その深い海をぎらぎらと光らせながらまた接吻をされた。
ああ、もう止められない。

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