○　SKETCH ／ 秋山黄色


久しぶりに君の笑った顔を見た気がした
胸に灯れ 出来る限り slow motion

この短い夜が最後になるならきっと会いに行くんだ
僕ですらそう思うのさ のうのうと

抱きしめ合ってる 隙に泣いてしまうくらい
痛みを話すこともできない
弱点のある君がこんなに好きなのに

ああ絵に描いて 渡すべきなんだよ
僕の想いを笑う前に

「いなくならないでね」
「君こそね」
能天気に約束して 肩を叩く
決まってどちらかが破るのさ
今回もまた僕じゃなかっただけ
震えた手はサインを作ってた
僕は何度もそれを見落とした
ねえ約束なんて「守る」っていうただの合図さ
本当はただ手を繋ぎたいだけ

もう1番側で君を見たいと思えば思うほど
居れない理由も濃くなるのさそういうもんさ

優しさを受け取ったままに
できる人はそんなにいない
自分自身を誰かと思えば 痛くしない？

ああ繊細で 美しい心模様
が映っているよ 僕の目には

他人の痛みで顔が歪む
君はいつどこで笑うのさ
傷の数ばかり数えてた
どうしてその痛みには気付かない？
僕らは自分勝手なフリをして
人の事ばかり考える
ねえ幸せだってちょっとくらいは痛みがするけど
不幸くらいでは離せない 分かるかな

別の心が欲しいとか
悲しいこと言うもんじゃないよ
顔も自分じゃ見れないでしょう
心を映す 鏡がいるんだよ
ねえ どうかな

「いなくならないでね」
「君こそね」
能天気に約束して 肩を叩く
決まってどちらかが破るのさ
そんな当たり前を包むものが愛なんだろう
どうやら僕のほうが君のこと
上手に絵に描いて渡せそうだ
ねえ少し驚いてしまうかもしれないけど
君はこんなに綺麗に笑ってたんだよ

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