スイーツㄘゃん
2025/9/3 23:06いつも通り 、 学校に 登校した 。
転校生が 来るようだった 。
僕には関係ないこと 、 そう思っていた────
「はじめまして、白瀬日向です 。 」
声だけで、空気が変わった気がした。
僕の視界に、微かに光が差し込む。
その瞬間、世界が少しだけ色づいた─
灰色の教室の端に、淡い光の筋が通ったような気がした。
日向は笑っていた。
白いブラウスが光を反射して、髪の先まで輝いて見えた。
それを見た瞬間、胸の奥がぎゅっとなる。
感情 ────うまれてはじめて 、感じた。
僕は心の中で静かに呟いた。
「────運命、だろうか」
彼女が隣の席に座っただけで、世界は変わる。
今まで無色だった僕の視界に、少しずつ色が溢れ始めた。
それは温かく、柔らかく、怖いほどに鮮やかで──────
灰色の世界に、一条の光が差し込んだ瞬間だった。
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