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スイーツㄘゃん

2025/8/26 23:32



放課後の教室。窓から差し込む夕陽が、君の横顔をオレンジ色に染めていた。
その姿があまりにも綺麗で、私はまた胸を押さえる。

──苦しい。けれど、幸せ。

「なに?」
不意に視線が合う。私が見つめていたことに気づいたらしく、君は少し首をかしげた。

「……っ、なんでもない!」
慌てて視線を逸らす。鼓動が早すぎて、言葉まで震えてしまう。

「ふーん……」
君は意味深に笑って、机に頬杖をついた。その微笑み一つで、私の心臓は壊れてしまいそうになる。

──もう、限界だ。
この“恋の病”を隠しておくのは。

「ねえ」
気づけば、私は声を出していた。
夕陽に照らされながら、君に向き合う。

「……私ね、ずっと君が好きなの」

言葉は震えていたけれど、心の奥から零れ落ちた本音は、まっすぐ君に届いてほしかった。

君は一瞬驚いた顔をして──そして、ゆっくりと微笑んだ。

「……知ってたよ」

胸の奥が跳ねる。
それは、私の想像を超えるほど優しい声で。

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