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企画の絵は描き続けてるお

2024/2/1 19:50

これは始まりに綴られ破り捨てられた物語。


世界がまだ真っ暗な頃、どこからともなく1匹の龍が現れました。

龍は何も無い真っ暗なところでフラフラと漂っていました。

そしてひとつの惑星を見つけました。
そこには惑星にくっついてスヤスヤと眠るもう1匹の龍がいました。

始まりの龍は問いました
「独りか」
地鳴りにも近いような声でした。

「そういうお前も独りか」
寝ていた龍は起きて逆に問い返しました。

この世界にはこの2匹しかいませんでした

彼らは仲良くなり、次第にたくさんのものを作るようになりました。

ある時は太陽、またある時は星、
そしてついには惑星に人を作りました。

その時に始まりの龍は気がついたのです。

「自分は願いを叶える力を持っている」

その事をもう1匹の龍に報告しました。すると

「それはいいな、俺にも何かあるのだろうか」

と、興味津々だった。

そして彼らは自分たちが作った人間たちの行動を観察するようになった。
まるで人間がアリを観察するように
彼らは人を眺めるようになった。

そして人々は始まりの龍の存在を知り、崇め始めた。

「始祖龍様バンザイ」
「始祖龍様のご加護を」
「始祖龍様のお恵みを」

人々は始まりの龍を「始祖龍」として崇め奉り、願い事を沢山するようになった

もちろん始祖龍はそのことを喜び、願いを叶えた

もう1匹の龍もそのことをまるで自分のことかのように喜んでいた。

77 リアクション

コメント(11)

企画の絵は描き続けてるお

2024/2/1 19:58

けれども願いは歪んでしまった

人々は始祖龍をめぐって争いを始めてしまった。

誰かを救いたい願いは誰かを殺したい願いへ
自然の恵みをこの手にと願った者は次第に機会兵器を手にする願いへ

次第に願いは呪いへと変わってしまった。

始祖龍は理解に苦しんだ。
なぜあれまで平和だった世界が呪いの世界へ変わってしまったのか。

その影響は凄まじく、始祖龍の願いを叶える力は呪いを与える力へと変貌した。

そのことをよく思わなかったもう1匹の龍が怒った。
その龍はただ一言。

「生きている者、始祖龍以外全て死に絶えよ」

そして一夜にして世界から生物が消えた。

企画の絵は描き続けてるお

2024/2/1 20:03

また二匹は世界を作った
次は失敗しないように
次こそ成功するように

そしてその二匹は見守るではなく、
人と似たような姿をして見守るようにした。

「人だけではダメだ、たくさんの種族を作ろう」

彼らは人以外の種族も作った。

平和だった。

確かに人は何度も争った
それ以外の種族たちも争った
それでも彼らは見守り続けた。

自分たちの種族を「龍族」として

企画の絵は描き続けてるお

2024/2/1 20:04

始祖龍は「ゼロ」と名乗り
生物を一夜にして殺した龍は「ビシュヌ」と名乗るようになった

企画の絵は描き続けてるお

2024/2/1 20:25

前回よりも平和な日々は続いていた。

だが、突如外の世界から侵略者が来た。

彼らは自分たちのことを「大天使」と名乗り、たくさんの種族を蹂躙していった。

ゼロとビシュヌはゼロが作り出した子達(龍族)と共に大天使たちを幾度となく追い返した。

だがある日、悲劇が起こった。

「お前は、誰だ」

「突然どうしたビシュヌ」

「誰だ、と聞いている」

「……俺はゼロだが」

「ゼロ、そうかお前が」

「ビシュヌ、?本当にどうした、お前らしくないぞ」

「ビシュヌ?それは俺か?」

ビシュヌは"記憶"を忘れるようになってしまった。

後にわかったことだが、これはどうやら記憶を忘れてるわけじゃなく、人格が消えているそうだ。

「ゼロ、どうやら俺は突然人格が消えてしまうらしい。」

「それは、力の代償か?」

「いいや、違う。俺はこれを"体質"と呼んでいる」

「体質?」

「あぁ、突如人格が消える、いや、死ぬ、?殺されている、?」

「殺されている?自分にか?」

「自分、なんだろうな、だが幸いすぐに新しい人格が構築されるようだ。」

「そうか、、記憶は、どうなんだ?」

「記憶は忘れてしまうそうだが、俺は最近日記を着けるようになってな、それでどうにか凌いでいる」

企画の絵は描き続けてるお

2024/2/1 20:31

ビシュヌの突如現れた体質は人格が消されてしまう謎のものだった。
それは決まった時に現れるようなものでなく、タチが悪くいつ現れるか分からないものだった。

「谿コ縺呎ョコ縺帶ョコ縺呎ョコ縺!!!」

「ビシュヌ!!!!」

ビシュヌは人格が消されるとまるで突如狂った殺人鬼のように周りに生きている生物を殺していく化け物になった。

そして人格構築が終わった後に彼は自分が知らない間にやった悲惨な現場を目撃し気絶するのを何度も繰り返すようになった。

そしてそれは最悪なことに周りに伝染して言った。

「谿コ縺呎ョコ縺帶ョコ縺呎ョコ縺……」

「谿コ縺呎ョコ縺帶ョコ縺呎ョコ縺……」

ビシュヌは人格構築が終われば元に戻るが、伝染してしまった彼らが元に戻ることは無い。

「すまない」

そう一言言ってビシュヌは伝染してしまった彼らをせめて苦しくなく逝けるよう一撃で殺していくのだった。

企画の絵は描き続けてるお

2024/2/1 20:37

「彼はあまりにも危険すぎます。そろそろ殺すべきです」

「あれはもうあのビシュヌ様では無い。あれはただの殺人鬼だ!!」

「「「そうだ!殺せ!!」」」
「「「殺れ!!!」」」

「……黙れ、ビシュヌのことをこれ以上悪くいうなら貴様らから葬ってくれる」

ゼロは幾度となくビシュヌを庇った。

だが、虚しくもビシュヌの暴走回数は増え伝染する者は次第に増えて言った

初めはビシュヌをゼロのように庇う者もいたが、次第に数を減らして言った。

それもそうだ、
ビシュヌが暴走する度犠牲になる者達、伝染によって亡くなる者達、そしてそれに紛れてやってくる大天使達。

それら全てを対処していた龍族たちは次第に疲弊していった。

企画の絵は描き続けてるお

2024/2/1 20:42

「生物殺し」
生きてるものであれば誰もが恐れる死を司る力を持つビシュヌを初めから恐る者は多かった。

「存在否定者」
存在否定という名の人格否定のようなもの。
記憶を消され、人格を消され、残ったものは何かに対する怒りのみ。狂ったように暴れ回るそれは伝染する。

だからこそ
「ビシュヌを処刑しろ」
そういうヤツらは多かった

企画の絵は描き続けてるお

2024/2/1 20:47

「ゼロ、俺を殺せ」

ついにお前までそれを言うのか

「俺はお前に殺されるなら構わない。是非とも殺してくれ。」

俺は殺したくない。ずっと共に居た友人ではないか、そんな悲しい事を言わないでくれ。

「だがこのままではいずれ外の世界の大天使に蹂躙されてしまう」

………

「ならばいっその事俺を殺して原因の一つを潰してはくれないか」

………嫌だ

「子供じみたワガママだな」

もう少し待ってはくれないか、

「そう言って数十年たった」

あと少しで何か閃きそうな気がするんだ

「………はぁ、わかった」

ごめん

「俺は構わん。だが俺はお前の足枷にだけはなりたくない」

…………

「これだけは譲らんぞ」

企画の絵は描き続けてるお

2024/2/1 20:55

龍族たちはたしかにビシュヌの全てに怯えていたが、ゼロのことも同様に恐れられていた。

ゼロの体は呪いそのもの。彼自体はアレで抑えているつもりだが、彼に触れただけで呪いが入り込んでしまう厄介なものだ。

「ゼロ様、またビシュヌ様が、」

「わかっている、」

「……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ビシュヌ」

「……ア?」

「そうだな、お前は自分のことよりも自分のせいで感染してしまった者をよく心配していた。」

「谿コ縺!!!」

「そして、そいつらのことで1番心を痛めていたな」

「鮟吶l豁サ縺ュ!!」

「俺はそんなお前を見ていると苦しい」

「豁サ縺ュ!!豁サ縺ュ!!!!」

「だが俺はお前を殺したくは無い」

「鮟吶l!!」

「だから俺はお前を呪う」

企画の絵は描き続けてるお

2024/2/1 21:04

ゼロはビシュヌを殺したくない。
だが、ビシュヌは暴走してしまった時、周りを殺したくない。
だからこそ自分を殺すようにゼロに命じた。

「繧シ繝ュ…繧シ繝ュ、!!ゼロ、俺は、お前に俺を、!!殺せと命じた、!呪えとは、言ってねェ!!!!!!!!」

ゼロはビシュヌを呪うことにした。

「お前は俺をただひたすら恨むだけでいい。」

ザシュッッ

「ゥ……ッッ、!!!」

「俺は今お前の片腕を切り落とした。わかるか?"俺が"お前の腕を切り落とした龍だ。覚えろ、お前が恨むべきは俺だ。」

「……」

「恨め、死ぬほど恨め、そして俺を殺しに来い。お前は俺を殺さねば死ねぬ。」

「……殺ス。絶対に殺シてやる。」

「そうだ、殺しに来い」

何度でも
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ゼロはビシュヌに自分を恨む呪いをかけた。
ビシュヌはゼロを殺さねば死ねない。
そしてその呪いは

「お前だけ独り逝かせる気は無いぞ、馬鹿野郎」

ゼロが死ねばビシュヌも同時に死ぬということ。

またその逆も然り。

企画の絵は描き続けてるお

2024/2/1 21:10

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ビシュヌはもうこんな約束も会話も覚えてはないだろう。

覚えているのはゼロに対する憎しみ

だがゼロは自分のことを何度も殺しにくるビシュヌを楽しそうに眺めている。

呪いをかけたのは共に死にたかったからというのもあるが、
ビシュヌが暴走した時、即効奴は自分の元に来る
そうすれば伝染する者はほとんど居なくなるからだ。

ゼロにそれが伝染することは無い
つまり、ビシュヌが悲しく思っていた、"自分のせいで伝染した者が死ぬ"ということは起きなくなる。ということだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

だがもう彼はそんなこと覚えてないだろうが。

彼が腕を直さない理由もそんな所だろうか。

だが最近は子供を作り出して即座に飽きて捨てたそうだ。
拾おうと思ったんだが、先に大天使に取られてしまった。

変に育たなければいいが。

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