諸君、私は吉一が好きだ。
諸君、私は吉一が好きだ。
諸君、私は吉一が大好きだ。
幕末期の吉一が好きだ。
明治期の吉一が好きだ。
少年期の吉一が好きだ。
明六後の吉一が好きだ。
甘々な吉一が好きだ。
激重な吉一が好きだ。
史実の吉一が好きだ。
歴創の吉一が好きだ。
お互いの愛が強すぎる吉一が好きだ。
薩摩で　郷中で
戦場で　省庁で
海中で　平原で
街中で　夢の中で
藩邸で　東京で
この地上で行われるありとあらゆる吉一が大好きだ

桜島での遠泳で溺れかける一蔵の褌を掴んで助ける吉之助が好きだ。
そこで初めて自分の吉之助への恋心を自覚する一蔵のことを考えると心がおどる

島流しにされた吉之助を薩摩へ呼び戻すために必死で上り詰める一蔵が好きだ
やっとの思いで吉之助を呼び戻したかと思うとまたすぐ島流しにされてしまったなんていう流れは最高に好きだ

亡くなる直前まで西郷からもらった手紙を読んでいた大久保が好きだ。
亡くなってもなお吉之助が忘れられなかった大久保の様など感動すら覚える

吉之助が切腹させられそうになると、夜の浜辺に吉之助を呼び出し「お前が死んでは俺も生きていけない、ここで一緒に刺し違えて死のう」と言った一蔵などもうたまらない
そんな一蔵に「おれが死んでどうしてもお前が死ぬというのなら、俺が国父殿に謝るからお前は死ぬな」と返した吉之助なんてもう最高だ

諸君、私は吉一を　甘々でドロドロで誰にも表現することのできない史実のような吉一を望んでいる
諸君　私と共に狂い散らかす諸君
君達は一体何を望んでいる？

さらなる吉一を望むか？
周りが唾を吐くようなゲロ甘で誰にも干渉することのできない2人だけの世界を生み出すイチャコラバカップルな吉一を望むか？
鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐のようなドロドロした吉一を望むか？

「吉一！吉一！吉一！」

よろしい　ならば吉一だ

我々は渾身の力を込めて今まさに新たな吉一を創らんとする創作者だ
だがこの暗い闇の底で約160年もの間堪え続けてきた我々にただの吉一ではもはや足りない！！

吉一を！！
一心不乱の吉一を！！

西郷と大久保を不仲だと扱い西南戦争をバカみたいに軽く扱っている連中を叩き起こそう
髪の毛を掴んで引きずり降ろし眼を開けさせ見せつけよう
連中に吉一の『愛』を思い知らせてやる
連中に我々の吉一への『愛』を見せつけてやる

天と地のはざまに奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる

さぁ、諸君

吉一を創るぞ

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