通知ごめんねピーマン(投稿は気分)

もうよだかは落ちているのか、のぼっているのか、さかさになっているのか、上を向いているのかも、わかりませんでした。ただこころもちはやすらかに、その血のついた大きなくちばしは、横にまがっては居ましたが、たしかに少しわらって居りました。

それからしばらくたってよだかははっきりまなこをひらきました。そして自分のからだがいま燐の火のような青い美しい光になって、しずかに燃えているのを見ました。すぐとなりは、カシオピア座でした。天の川の青じろいひかりが、すぐうしろになっていました。

そしてよだかの星は燃えつづけました。いつまでもいつまでも燃えつづけました。今でもまだ燃えています。

宮沢賢治（1896 – 1933） 岩手県花巻市出身の詩人、童話作家。

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夜ひつじ文庫では、古い小説や詩、随筆などから選んだ、夜寝る前に読めるような短い名文を紹介しています。音読は、男性の機械音声を使用しています。

At Yohitsuji Bunko(Night Sheep Library), we share short, beautiful passages from classic works of fiction, poetry, and essays, especially from Japanese writing—perfect for reading before bed. The readings are performed using a male synthetic voice.

よだかの最後─宮沢賢治 Miyazawa Kenji（「よだかの星」） #言葉 #shorts

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