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りいふ⛓️

2024/12/22 13:28

さんわ
翌日
ほとけ
「しょうちゃん!今日会議ないからさ、
お花畑見に行かない?」
初兎
「ええよ!」



ほとけ
「わー!綺麗だね!」
初兎
「綺麗やなぁ」
ほとけ
「しょうちゃん、しょうちゃんってさ、」
初兎
「どしたん?」
ほとけ
「僕の両親を殺した、指名手配犯なんでしょ、?」
初兎
「...」
ほとけ
「ずっっと言えなかったけど、」
初兎
「そうやで、俺が、いむくんの両親を殺した」

初兎ちゃんが指名手配犯と知った時は、体の震えが止まらなかったのを今でも覚えている。
ほとけ
「なんで、なんでよ、」
初兎
「なぁいむくん、親との思い出って覚えてる、?」
ほとけ
「そんなの覚えてるに決まっ...」
思い出せなかった。
いつ、どんな事をしたか、
僕の両親は僕にどう接してくれたか
初兎
「...いむくんはな、
親から虐待されててんで。」
ほとけ
「!?」
初兎
「俺らって小学校からの幼なじみやろ?
僕らが中学生になったタイミングで、いむくんのお父さんは仕事を辞めてしまって、よく夫婦喧嘩してたんや。」
ほとけ
「ハァハアッ」
なんで初兎ちゃんがそんな事を言うんだろう。でも、嘘とは思えなかった。僕の記憶には、忘れていたその時の事を思い出したからだ。
初兎
「そしてとうとういむくんにまで手がでるようになって、いむくんは虐待された」
ほとけ
「ハァハアッハァ」
初兎
「どんどんエスカレートしていって、地下に閉じ込めたりナイフで刺したりされていって、俺がいむくんの家に行ったんやけど、いむくんの両親に家にすら入れさせてくれなかった。」
こんな事、確かに記憶にあるのが嫌だった。
初兎
「そしてストレスでいむくんは、虐待された記憶をなくしたし、このままやったらいむくんが死んでしまうって思って、殺したんや、」
ほとけ
「しょうちゃ、ッ」
初兎
「ごめんなッ」
しょうちゃんは、泣いてるような笑顔を浮かべた。
顔は笑っているのに、確かに泣いてた。

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