もも .
2024/9/1 15:41↓小説コメントに貼ります
コメント(4)
もも .
2024/9/1 15:41
「 彼 の 願 い 。」
✍ 登場人物
# ヒロイン 「 愛乃 瑠愛(るあ) 」
# 大親友 「 佐野 万次郎(マイキー)」
私は、
築30年程の木造アパートに、
暮らしている 。
バイト代は安く、
贅沢なんて出来やしない 。
窓の外を見ると、
月明かりに照らされている住宅街 。
日が完全に沈み、ぽつぽつと街灯が
暗い闇を照らしていた 。
何故か、昔の記憶が遡ってきた 。
ある日
使われていない薄暗い倉庫に
私は彼に呼ばれた 。
彼はこう言った 。
「もう俺には関わるな」
と、言って次の日から
貴方は私の前から姿を消した
それからもう10年逢っていない 。
私はずっと
「 逢いたい 」 と1人で嘆いている 。
探しても見つからない 。
彼と一緒に食べた
たい焼きを食べながら、
リモコンを手に取り、
テレビを付けた 。
- 指名手配されている、
- 梵天首領 "佐野 万次郎" は
- 未だ、逃亡中との事です。
瑠愛 「ぇ…?」
聞きたかった名前が、
テレビに出ていた 。
" 指名手配犯 " として 。
髪型も、髪色も、雰囲気も、
全て違ったが、
一瞬で、彼だと分かった 。
驚いた 。
言葉も発することも出来ないぐらいに
頭が追いつかなかった 。
梵天というのは詐欺グループらしい 。
彼はそこの 首領 をしているみたいだ 。
私は久々に、ニュースを真剣に見た 。
見終わったが、
やはり理解が追いつかない 。
なんで、
彼が"指名手配犯"になっているのか
なんで、
" 東京卍會のみんなを殺したのか "
- 「 メビウス潰すぞー!! 」
- 「 はぁ?俺らダチじゃん! 」
- 「 瑠愛っち、ケンちん! 」
- 「 もう俺には関わるな 」
彼との思い出が蘇る 。
私は、いつの間にか涙を流していた 。
今の彼は、
笑顔でいるのか
今の彼は、
たい焼きとどら焼きが好きか
今の彼は、
ありのままの自分でいれてるか
頭の中が、色んな感情で、
ごちゃごちゃだ 。
ただ、ただ、
" 幸せになって欲しい " と
そればかり、考えた 。
その日は、眠れなかった 。
いつの間にか、
窓の外は
月は空からなくなり、
太陽の光が街を照らし初めていた 。
瑠愛 「ぁ....そうだ。」
すっかり忘れてた 。
10年前に彼から貰った
ビデオテープだ 。
観れずに物置奥の方に
大事にしまっていた 。
瑠愛 「あった 。」
私はそれを見ることにした 。
カチャン
瑠愛 「よし、これで見れるかな」
- ザーザッ
ビデオテープ越しに見る彼は
何か覚悟を決めたかのような
感じに見えた 。
- 「未来の瑠愛へ」
久々に聞いた彼の声は、
優しくて、
なんだか切ない声をしていた 。
瑠愛「……ッ」
- 「今は何してんの?」
- 「バイトしてんのかな?笑」
- 「急に、お前達の前から
姿を消してごめんな」
- 「でも、こうするしかなかったんだ。」
彼は、少し俯きながら言う。
- 「 黒い衝動 。」
急に声のトーンが変わった 。
黒い衝動 とは、
アニメとかでよく見る、
辛さに追われ、
キャパオーバーみたいな状態になり、
何もかも、どーでもよくなってしまう
みたいな状態、
それが " 黒い衝動 "
- 「抑えきれなかったんだ」
- 「ごめんな」
- 「最後に一つ」
瑠愛 「....?」
- 「幸せになれ!ニコッ」
瑠愛 「……ッツ!?(泣)」
いつも彼は、辛いときこそ笑う 。
辛かったんだな 。
それは、そうか、
妹を亡くし、
兄貴を亡くし、
仲間を失い、
彼の人生は、辛いことがたくさんあった 。
もっと、支えてあげていれば…
- 「じゃあな」
ブチッ
そこで、ビデオテープは終わった 。
私は思った 。
今の、
私が彼の為にできることはきっと
" 幸せになること "
お願いされたからね、笑
彼の願い を叶える
それが、今
彼に私が、出来ること
瑠愛 「さーて、バイト行こ〜、」
最高に
幸せになってやる 。
𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸
3pi
2024/9/1 15:57
マイキーの優しさが伝わってきてすごく良かった!!!これからもるあちゃん幸せでいたらいいなー
もも .
2024/9/1 15:58
れむ、ありがとっ!
3pi
2024/9/1 16:00
いーえっ
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