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プリ🦐チー🧀氷🍧

2025/1/6 20:38

アイビーのストーリーです…
童貞、幸せになれよ‼️

コメント(3)

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プリ🦐チー🧀氷🍧

2025/1/6 20:39

俺の人生の転機は3回あったと思う。

1回目はすっごく昔だし3回目は最近だけど…


まず、1回目の話からしよう。
母様が死んだことだ。

…といってもよくわからないだろうから、俺の家族構成を聞いてほしい。
母様、親父、兄、俺だ。弟もいるが今はどうでもいい。
なぜ親父は親父呼びなのかはこのあとわかるはず。

母様の名前はメチル・ヘリックスといった。
淫蕩と言う罪の悪魔で、国の政治にも大きく関わっていた。
沢山の召使たちに愛されて、常ににこりと笑っていた。

そして母様は優しかった。優しすぎた。
俺たち子供達のことを常に考えて行動し、怒るときでさえ子供側の事情を聞いて、時に一緒に泣いてくれた。

自分から告白したくせに不倫ばかりして家にずっといないクソ親父のことを叱りもしなかった。
「あの人はね、可哀想なの」
とばかり。哀れんですらいたのかもしれない。

そのせいか知らないが、よく俺はマザコン扱いされる。
こんな良い母親を持てば、誰だってマザコンになると思いたい、、、。

次にクソ親父の話。
正直言って嫌い。マジで気持ち悪い。
話すたび酒臭い。死んでくれ。死んでるけど。
あの母様と結婚したと言う事実をどうにかして消せたらなとよく思う。 
名前も覚えたくないし覚えてない。将来こうなると思うと夜も寝られない。

そして兄。リフカ・ヘリックス。
ちっちゃい頃はかっこいいと思っていたけど…
今では典型的ダメ男だ。ホストクラブで年何十億と稼いでくるが、
それ以上に性格が悪い。なんで俺がモテないでアイツがモテるかよくわからない。
兄ちゃんと呼んでいた時期を消したい。



しかし今性格が悪いと言った兄も、318年も前になればとても良いヤツだった。
俺が6歳で、兄が10歳の頃だった。



俺と兄に弟ができた。


最悪な形で生まれたと兄は言っていた。



母さんが生後間もない弟を連れてきた。
俺は可愛いな…としか思えなかったけど、兄は不思議そうな顔をしていた。
2人目の弟に、何か疑問を抱いていたようだった。
そして言った。



「吐き気はねぇの?前辛そうにしてたろ」

その時、いつもよりは寂しげな笑顔をしていた母様が笑わなくなった。
「えぇ…大丈夫よ」
「そっか。辛くなったら言ってね。」

兄は何かを察したような顔をして、寝室に俺を呼んだ。
もう夜だったからかな…と思い俺も向かった。


そこで聞かされた。




「へデラだっけ、あいつフリンでできたんだぞ」

「へ?フリン…?何それ、俺らと何が違うの?」
兄は知っていたみたいだった。10歳というのがこんなに残酷でいいのだろうか。

「………お前、あのオヤジが夜何してるか知ってるか?」
「うん。別の女の人とダメなことしてるんでしょ?」
「そうだ。それで子供はできるんだ。」

「もしかして…」

「そうだ。アイツは母様から生まれてない。」
「えっ…?」

何が何だか分からなかったが、とても悲しかった。
泣いてしまいそうだった。
「…へデラは何も悪くないんだよね?」
「あぁ。だからこれは秘密だ。ずーっと秘密にしろ。」

「うん…。」

そして弟が生まれた3週間後、天界と魔界の戦争が激化した。

その戦争で母は戦地に赴き、


亡くなった。

【一章 母様】

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プリ🦐チー🧀氷🍧

2025/3/31 11:23

母様が死んだ。

そのことを父親がどうでもいいように言った瞬間、意味がわからなかった。

兄は何か取り戻さねばならないものを思い出したかのような形相で
俺の手を掴んで家を出た。

俺は片手に珍しく静かな赤子を抱いていた。


どこに行くとは言われてなかったけれど、多分死体安置所だったと思う。

大量の兵士たちの死体が乱雑に置かれている中、
別の部屋に1人の母様だけが眠らされ、大量の花が手向けられていた。

顔には布がかけられていて、見ることができない。
体に目をやると、上品だが動きやすい服に染みついた血を見ることができる。

見ることができると言っても、見たくはないので詳しくは覚えていないが、、、。

「心臓周りの太い血管に何かが刺さったと思われますが………
 きっとあちら側の相当技量のある射手でしょう。
 ご冥福をお祈りいたします。」

その場にいた頭のよくできる遣いが言った。
他の召使いの女性方はめそめそと泣きながら母様に向かって祈っている。

兄はすぐ母様の方へ向かって、泣き喚いた。
彼は…リフカは昔から感情を出すのが得意だったから、
母様に言いたいこと全部言ったと思う。
何を言っていたかは覚えていないが、何かを覚悟できたことは分かった。

俺はというと…何が起こっているかも分からなかった上に弟を抱いていたので、
何もできなかった。固まっていた。

母様がいなくなることだけはわかっていたくせに、
何もしなかった。ことの重大さをわからずにいた。


本当は泣きたかった。
今までのこと全部言いたかった。感謝もごめんなさいも全部言いたかった。

一回でいいから、大人の人の前でもお母さんって呼ばせてほしかった。


でも非力だったから。頭ができなかったから…
全部俺が悪い。

次の日、戦争は終わった。
天界の大統領と魔界の王がお互いに話し合って、

お互いを殺すことにしたらしい…簡単に言うと心中だ。

「これで終わるならいい」と思っての行動だとは知っているが、

こんな終わり方で母様の死が報われたことになって良いわけがない。


【二章 お母さん】

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プリ🦐チー🧀氷🍧

2025/3/31 11:23

まだまだ続きますよーーー‼️これは幼少期ですよーーー‼️‼️‼️

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