イム・グレーチャン
コメント(4)
めら
2024/7/19 14:13
なおしたよ
めら
2024/7/19 14:45
私はグレー家の末っ子として産まれてきた。だからいつも優等生のフリをしなきゃいけない。
でも、お姉ちゃんの方が優秀だった。お姉ちゃんと私はいっつも比べられて、お姉ちゃんばかり褒められていた。なら優等生のフリなんてしなくてもいいんじゃ?なんて思うかもしれないが、家には偉い人が沢山いる。そこで無礼な真似をしたら…分かるよね?だからいつも門限も守っているし、学校のテストでは90点台を取り続けるよう意識している。
でも、今日は少し学校で話があって、少し帰るのが遅くなってしまった。いつもは遠回りして人通りの多い道を進んでいるけど、今日は少し急いでいるのもあって、坂のある一本道を進んで行った。
「…なにこれ。」
いつも通らない道だから迷ってしまった。動き回ってみると、居酒屋?ガールズバー?らしき店がぽつんと建っていた。
だが、ちょうど良かった。もう帰れないのかと不安でたまらなくて、誰か人と会いたかったので好都合だった。私は吸い込まれるようにその店に入っていった。
「おじゃましま〜す…」
私は少しドアを開けて、覗くように店の中に足を踏み入れた。
「…あれ、グレー家の末っ子さん?」
この店で働いてる人にバレてしまった。やばい。こうなったら逃げるしか…
「あっ、待ってよお嬢ちゃん!何もしないから!ゆっくりしていきなよー!」
…何もしない?本当か?……でもなんだか、この人は嘘をつかないような雰囲気がある。信じてみる価値はあるのではないか?と思っていた。ふと顔をあげると、そこには白髪の可愛らしい少女がいた。
「あ…いらっしゃいませ。」
「……!す、すきです…」
一目惚れだった。運命なのではないかと思うくらいに。その横にいたさっきの人はニヤニヤしながらこっちを見ている。なんだこいつ。告白を受けた当の本人はポカーンとしている。可愛いな???
「んま、他にお客さんさんもいないわけだし、アメリちゃんと楽しくお話しててね〜」
気まずかったため、この一言は大変ありがたかった。…この子はアメリちゃんって言うのか。可愛い名前。
「「……」」
さっきの人からの一言を受けても、気まずいのは変わらなかった。むしろ悪化してる気もする。
「…あの、メニュー、どうぞ。」
「…!は、い。」
どうしようどもってしまった。変な人と思われていないかな…そう思いながら手元のメニュー表を見る。
どれも美味しそうなものばかりだった。…ほぼ飲み物だけど。
「…じゃあ、このレモンサワーお願いします。」
「はい。」
そういうとアメリちゃんは厨房らしき所に駆けていった。
…暇だ。やることがない。
「お待たせしました、レモンサワーです。」
「…ありがとうございます。」
そう言って持ち手を掴んだけど、めちゃくちゃびしょびしょだった。…この子、もしかして不器用なのかな。
「…あの、何か悩んでること、ありますよね?」
肩が飛び跳ねた。まさかそんなに顔に出ていたか?人に心配されるほどとは、気をつけなければ。
「よかったら話、聞きますよ。」
こんな美女に胸の内を晒してもいいのか?優等生のフリをしなくてもいいのか?
なんかもうどうでも良くなってきた。この子なら優等生のフリしなくてもいいや。
「うん…悩んでるんだよ…わたしいっつもいっつも真面目なのにさあ、お姉ちゃんばっかり褒められるし、お父さんもお母さんもなんか怒ってくるし…家のみんなはほぼ冷たいし………ねえ、私たち付き合わない?」
…あ。つい言ってしまった。アメリちゃんは少し頬を染めている。
「…何言ってるんですか。ウチの店は恋愛禁止ですよ。…まあ、通ってくれるなら仲良くしてあげてもいいですけど。」
ツンデレか?好きなんだが?
「えっ!?絶対通う、毎日行く!」
それから毎日学校の後にはガールズバーに通って、門限を破って怒られた。少し経ったら無視されたが。
めら
2024/7/19 14:45
できたできたうおおおおお
コメントを入力…
アプリからのみです
送る