この声が大嫌いだ。
女の子みたいに高い声。可愛らしい凛とした声。
いつか声変わりするって言われ続けてもう高校三年生。嗚呼二度と変わることがないのだろう。
「 なぁなぁ!また、ドッキリしよーぜ! 」
茜色が反射する校舎の裏。
緑の葉が揺れて揺れて空に舞う。そんな時間。
「 えぇ、俺もうやだよー、本気にされちゃうじゃん 」
ドッキリという名の俺へのいじめ。
男子に電話かけて色仕掛けして男でしたとか。糞みたいな事をして、表情を明るくさせるこいつらが好きじゃない。
「 何?俺に逆らうの? 」
「 え、いや 」
だから、こいつらと一緒にいる。
☁️ ーーーーーーーーーー 💧
夕日よりも眩しい太陽が照らす地面を歩く。ガラスに反射した太陽と、建物に反響した人々の声。
その中でぎゅっと何かが俺を握りしめた。
底には百合色の綺麗な髪を持つ、姫のような、悪魔のような、天使のような。そんな男の子がいた。
「 え、とあの 」
一目惚れ、ナンパ。
「 ん、? 」
その容姿とは似ても似つかない男らしい声に堕ちる。俺の胸がきゅんとなく。
「 あ、ごめんなさい、つい 」
「 いいよ 」
はにかむ笑顔は俺の胸に刻まれる。
この声は声変わりをするかもしれない。けど、声変わりしても君に気づいて貰えるように。的な。
出会って1分で考える。
そんな俺の恋。
【 さよなら、俺の君のレディ 】
コメント(6)
空 兎
2025/1/11 14:56
車酔いしたこれのせいで
さ ゆ ら
2025/1/11 14:59
むりすきしぬやばいすきねぇすき
空 兎
2025/1/11 15:02
きゃきゃ嬉しい
さ ゆ ら
2025/1/11 15:09
好きすぎるぞおい
あ お い 穣
2025/1/11 19:25
すき
空 兎
2025/1/12 13:50
はす
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