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お外は春が近づいて、もう空一面にピンクが広がっていた。冬も好きだったけど、俺はやっぱり春が好き。「なぁ、兄ちゃん。もう春が来るね。大人になっても、じいちゃんになっても、ずっと一緒にいような。俺、兄ちゃんのことがずっと好きだよーって誓うからね。」「あぁ、お兄ちゃんも悠仁が好きだ。今までもこれからも、ずっと。」あ、唇が重なると思った瞬間、ふっと兄が笑った。
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