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「ティッシュ@猫幽(反抗期」のユーザーアイコン

ティッシュ@猫幽(反抗期

2025/4/22 23:21

オリジナルキャラクター、神聖音歌(しんせいおんか)過去編

私は幸せだった。友達もいて、家族も優しかった。のに、いつから、私の人生は狂ったんだろう。
私の家族は優しいし、時には叱られるけど、幸せな家庭だった。
「開けちゃダメだよ。」
そう言われていた部屋が一つだけあった。開かずの扉、とでも言おうか。
その開かずの扉を開けた時から、私は苦しくなった。
小学生くらいの事だろうか。好奇心に抗えず、私は扉を開いた。そこにあったのは…。
「…え。」
自分よりも少し大きく、怪我だらけでじっとしている男の子だった。
私はその時信じられなかった。自分は一人っ子、と言われていたのに、兄が居るなんて言われた事も無い。到底信じられない光景だった。
「…ど、どちら様…ですか…?」
凄く怖かった。か細い声で聞いたが、彼は答えてくれなかった。だが、こう言われた。
「ここで俺を見た事は、お父さんとお母さんは秘密にしろ。」
…なぜかは分からなかったけど、頷いた。ここから私の人生は変わっていった。

小学校でも中学校でも、秘密を隠し続けて黙っていたので、いじめの標的にされた。
靴には画鋲を入れられ、机には落書きと白い百合が咲いた花瓶があり、椅子もどこかに行ってしまっている。
「やめて」と泣き喚いて叫んでも笑われるばかり。耐えきれなくなりそうだった。
スマホも壊され、パシリもやらされ、時には窃盗をした。給食もこぼされたり、スープを頭からかけられたり、地面に落ちた食べ物を食べさせられたりした。もちろん、そんな環境で健康な訳が無い。食中毒で吐いて、
「うわ、キッショwそれ全部自分で処理してよ?w汚いなあw」
と言われ、全員に笑われた。
「…ごめんなさい、自分が処理するので…ごめんなさい…」
謝ることしかできなかった。怖かった。先生に言ったことはあるが、改善しない、むしろ悪化している。味方は居ない。親にも秘密の事がバレ始めている。全て赤裸にバレているなら、もう隠す必要も無い。彼と家出する事にした。荷物も整理した。きっと戻ってくる家を背に、慌てる彼の手を引いて家を出た。親が追いかけてくる。彼だけでも救う。自分はどうでもいい。生きて欲しい…だから…
彼を、突き飛ばした。
「貴方だけでも…行って、!」
フラついた彼の足取りが遠のいていき、私は引きずられて家へ引き戻される。痛いとか、苦しいとか、辛いとか、どうでもよくなるほど、彼が苦しむのが嫌だった。精一杯叫んだ、彼に届くように。届いたかは分からないけれど、最後に…。
「…お兄ちゃん、頑張って。」
そう呟いて、意識が散った。次に目覚めたのは、檻の中。私が猛獣のように、檻に放り込まれていた。
「…貴女は知りすぎ、もういい。勉強以外しないで。」
そう言われて、勉強のワークだけ渡された。待ってよ、ここから出して。
お母さん、ごめんなさい。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…
「もっと…頑張ら、なきゃ…」
怖いよ、苦しいよ…。

勉強と向き合い続けて、何年だろう。
もう私も高校、いや、大学生かもしれない。もう分からない。
学校に行って、帰ってきて、勉強をする。その繰り返しにも慣れた。
ある日、何の前触れもなく、目の前にナイフが転がってきた。そして、無意識にそのナイフを手に取り、檻を破壊した。
「…ちょっと、出てこないでよ。目障りなんだけど。」「早く戻って勉強しなさい。」
お父さんもお母さんも敵なんだ。だから…
「え?ちょっと…やめて、!その凶器をしまって!」「と、取り押さえるぞ!」
殺していいよね。私にずっと暴力を振るってきた、その暴力を全部返す。
さようなら。
「も…う、やめ…」
「なあに?キャハハ!私の苦しみはこれくらいじゃないのにもう死んじゃうの?つまんないなあ。」
両親は出血多量で死ぬだろう。このまま放置すればいい。あとは…
学校の、アイツら。

コメント(1)

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ティッシュ@猫幽(反抗期

2025/4/22 23:24

途中までしか送られてない…。写真で載せときますね。
2枚目は途中から読んでください。

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