睦月由命@ツインドライヴ
2026/1/21 06:23ヒラリヒラリと舞い遊ぶように
姿見せたアゲハ蝶
夏の夜の真ん中月の下
喜びとしてのイエロー 憂いを帯びたブルーに
世の果てに似ている漆黒の羽
旅人に尋ねてみた
どこまで行くのかと
いつになれば終えるのかと
旅人は答えた終わりなどはないさ
終わらせることはできるけど
そう…じゃあお気をつけてと
見送ったのはずっと前で
ここに未だ還らない
彼が僕自身だと気付いたのは
今更になってだった
あなたに逢えた
それだけでよかった
世界に光が満ちた
夢で逢えるだけでよかったのに
愛されたいと願ってしまった
世界が表情を変えた
夜の果てでは空と海が交じる
詩人がたったひとひらの
言の葉に込めた
意味をついに知ることはない
そう それは友に
できるならあなたに
届けばいいと思う
もしこれが戯曲なら
なんてひどいストーリーだろう
進むことも戻ることもできずに
ただひとり舞台に
立っているだけなのだから
あなたが望むのならこの身など
いつでも差し出していい
降り注ぐ火の粉の盾になろう
ただそこに一握り残った僕の想いを
すくい上げて心の隅において
あなたに逢えたそれだけで良かった
世界に光が満ちた
夢で逢えるだけで良かったのに
愛されたいと願ってしまった
世界が表情を変えた
夜の果てでは空と海が交じる
荒野に咲いたアゲハ蝶
揺らぐその景色の向こう
近づくことはできないオアシス
冷たい水をください
できたら愛してください
僕の肩で羽を休めておくれ
