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暇つぶ詩0016

『君の音』

君を音で例えたなら
どんなだろうか

鈴の音
みたいだろうか

風が揺らす
木の葉の音だろうか

案外激しい
雷雨みたいなものだろうか

それでも今は
早朝の動き出す街のよに

未来に歩みを進める
力強い足音であって欲しい

明日へと渡る
風になってね、君よ

暇つぶ詩0015

『未練』

かけられた魔法が
腐敗すると未練に変わる

そうなると
振り切るにはかなり厄介で

いつまでもいつまでも
心の奥底絡みつき

ときに心身の
体力さえ奪ってしまう

だから

無邪気な純心にだけ
触れていたいと願う

子供のような
小動物のような
可憐な花のような

そんな純心さに
簡単ではないけれど

暇つぶ詩0014

『夜が明日を連れてくる』

またこの夜が
手を引いて

明日を
連れて来ようとする

やめてくれよと
思わなくもないけれど

決まりだから
仕方ない

誰が決めたか
知らないけどさ

決まりだから
仕方ないんだ

暇つぶ詩0013

『L'Ecume des Jours』

今キミが見ている僕も
僕が見ているキミも

それは泡沫みたいなもの
きっときっとね

明日が来る事は
当たり前じゃない

ともすれば
幻みたいなこの時を

だからこそ

大切にしなきゃって
そう思うんだ

キミと
確かに繋がる

この時を

暇つぶ詩0012

『オオイヌノフグリ』

酷い名前を
つけられたものだ

厳しい寒さを
地下茎で結び付き

越冬した先につけた
可憐な蒼い花

毎年徒花とはならずに
きちんと季節の橋渡し

呼び込んだ春は
もうそこまで来てる

暇つぶ詩0011

『Reboot』

独りよがりな
勘違い

優しさが
毒になる

そんな夜が
確かにあって

少し遠くから
見守るくらいが

自分には
ちょうどいいと

痛みを伴いながら
いつしか学んでいた

再起動する
過ちは繰り返さない

暇つぶ詩0010

『帰還』

幼き頃を
過ごした街

変わってしまった景色
変わらずに在る景色

懐かしい人達
知らない人達

終の住処として
僕は帰還した

そう
帰省でなく帰還

空と風はあの頃と
何か変わったろうか

さほど変化を感じない
昔通った小学校の

校内放送や
児童達の声は

何も変わらずに
懐かしただけ呼び起こす

暇つぶ詩0009

『匂いと言う鍵』

遥かなる過去の
記憶の回顧

遠い日々と
結び付ける

その鍵は
匂いであると言う

確かに
そうかもしれない

雨の匂い
コロンの匂い

煙草の匂い
髪の匂い

汗の匂い
肌の匂い

少しだけ音楽と
ミックスされたなら

私の走馬燈の
出来上がりだ

暇つぶ詩0008

『感傷の時間』

どこかの校舎
どこかの窓越し

聞こえて来るのは
アルヴァマー序曲

今更こんな記憶
涙を誘って止まないけれど

感傷に浸れる時間さえ
私にはきっと
限りある有限なもの

眩しかった季節の
眩しかった光景を

あと何度
見られるのだろう

暇つぶ詩0007

『慰めは要らない』

水より早く
飲み干したビールで

流し込んだ
いくつもの薬

マグカップの中
冷え切ったコーヒーに

自分だけの
月を浮かべて揺らす

明日出すゴミを
まとめたら

卓上カレンダーに
スタンプを押す

今宵のタバコステックは
トロピカルなバナナ風味

画面の中の
キミの慰めは要らないよ

暇つぶ詩0006

『分水嶺』

せっかく
再度巡り来た
命なんだから

もう少しは
生への執着を
見せても良い筈だ

そう友は言う

分かってる
分かってはいるが

私はきっと
生死を彷徨った際に

分水嶺を
越えてしまったんだ

それ以来
まるで悟りが
開けてしまったよう

生きるとか
死ぬとか

そこにさほど
意味などないと

あの日
垣間見た

深淵の先の
『無』だけが
全てなんだと

暇つぶ詩0005

『忘れ去られた魔法』

使う相手が
居なくなったから

僕は魔法を
忘れてしまったよ

すれ違いのまま
打ったピリオド

あの日の
空模様さえ

今はもう
思い出せずに

使う相手が
居なくなったから

僕は魔法を
忘れてしまったんだ

春を思わせる
夕方の風が

何か言いたげに
通リ過ぎた

暇つぶ詩0004

『デエビゴ』

最近めっきり
効きが悪くなった

処方された
睡眠薬

面倒だから
晩酌時の

酔いが回った
状態で服用してしまう

いい歳して
オーバードーズも
ないだろうけど

実際のところ
何錠まで大丈夫なんだろう

優しくも狂おしい
悪夢の世界へ

きちんと
誘って欲しいんだ

暇つぶ詩0003

『色無き日常』

近頃トラブルが多い
宇都宮ライン

都会を経由して
静岡方面に向かう
15両編成の列車と

東北へ向かう
新幹線が
段違いに行き過ぎる

まだまだ朝日と
呼べそうな太陽の陽射し

くゆらせた
タバコステックの蒸気

4月の陽気だと伝える
天気予報

色の無い
私の日常が
動き出してる

暇つぶ詩0002

『彩る匂い』

グァテマラのコーヒー

ホワイトムスクのコロン

シトラスの歯みがき

チョコミントのタバコ

梅のお酒

フローラルの柔軟剤

色を失くした
私の日々に

健気に
彩りをくれる匂いたち

暇つぶ詩0001

『欠片にさえなれない走馬燈』

音楽準備室
開け放った窓に
大きく揺れるカーテン

少し変わった
色のブラス

それC管(ツェー管)なんだぜと
笑う誰かの声

なんで今更
こんな記憶

欠片にすらなれない
走馬燈の一部が

何の脈絡も無しに
脳裏を過る

一度壊れた
僕のあたま

嫌いじゃないさ
そんなのも