付き合ってから毎日のように椿から情事に誘っては、途中で苦しそうに泣き出したり、終わってすぐに自室に逃げ込むので、恋人のリアンとしても流石に不安に思い、比較的落ち着いている時を狙って理由を聞いてみる。すると椿は「っ、...大丈夫ですよ。」と明らかに視線を泳がせた。そんな訳ないだろうとリアンが詰め、観念した椿が話した内容を合わせると、椿は自己肯定感が低過ぎる結果、少なくとも椿目線では完璧なリアンが自分と付き合うなんて有り得ないことだったのに付き合えたということは性欲処理しかないと思って無理しているのだと。リアンは激怒しもっと自分を大事にするよう椿を叱りつけ、付き合う理由なんて単純に愛しているだけだと伝えて抱き締める。確かにリアン自身性欲は強いものの、それは椿が本心から受け入れてる前提なので本気で嫌な時に無理矢理は不本意だしそういう男だと思われてたのも悲しい。幸い観察眼があるリアンが初期段階で気付いて話し合いできたので健全なお付き合いに路線変更できた。
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