いつもは音を出さずに開け閉めするドアを乱暴に開けて帰ってきたリアンに驚いて「リアンさん...?体調悪いんですか...?」と尋ねて手を握り俯いている顔を覗き込むと顔が真っ赤で、「今日は別で寝る...。」と突き放され真っ直ぐ自室へ行ってしまう。元々アルの家に呑みに行って泊まると聞いてたのでアルに電話すると『えぇっとね...効きワインして負けた方が媚薬飲む罰ゲームしてさー...。幾らリアンと言えどもワインじゃ僕に勝てないじゃん...?シャワーの後いきなり帰るなんて言い出したんだけど、効いてたんだね。』と言われ「あゝ、通りで...。」となる。そこでお礼を言ってから切って、リアンの部屋に向かう。ノックしても返事は無くて、「リアンさん、アルから事情は聞きました。入って良いですか?」「聞いたのなら何故自ら危険な目に遭いに来るんだ...。ッ、頼むから今夜は距離を置いてくれ...。」「でも独りで我慢するだけじゃお辛いでしょう?」「椿の為に言ってるんだ...。」「別に気にしませんよ。他でもない貴方なんですから。」「......知らないからな。後悔しないなら、入ってくれ。」ドアを開けると寝間着の釦を外しながら真っ直ぐ仮眠用ベッドに寝転んでるリアンの方へ行く。「おや、ふふ...、今夜は貴方の方が可愛らしい顔ですね。」「うるさい。お前の方が可愛いに決まってる。」上下の服はソファに放り投げて下着姿で馬乗りになってキスすると平熱より高めな体温なのを実感して余裕の無い顔をしているリアンに昂る。自然と腰に触れるリアンの手に自分の手を重ねて「ん...っ❤︎好きにして良いですからね...❤︎」と艶っぽく笑って劣情を煽ってくる。
翌日の昼頃にやっと満足したリアンはスパダリモードに入って、少し荒っぽい非日常感も善いなと誘ったものの最中に何度か意識をトばした椿の頬にキスして汗で顔にくっついている髪を整えてホットタオルで全身拭いてくれる。その後シングルの仮眠用ベッドに二人寝転ぶのは狭そうなのでキャスター付きのデスクチェアに座って寝顔を見続ける。
