一日だけで良いから敬語無しで話して遠慮なく思った事は言って欲しいと頼むリアンと癖になっているので難しい気がするが愛する夫の為に努力は惜しまない椿。
最初の内は敬語が出てしまってぎこちなく言い直していたけど半日もすれば慣れてきて 、料理中に皿を取って欲しいだとかそろそろボディーソープが無くなりそうだからストックを買い足さなきゃとか日常会話はスムーズにできるようになる。
普段見ない椿に満足してたら急に出来てしまった仕事をする羽目になる。そのまま数時間も黙々と作業しているリアンを心配した椿が歩み寄り、肩に触れる。
「ねぇ、そろそろ休憩した方が良いと思いま、思う、から、私にも協力させて。」
疲れたリアンの目にはそれはもう美しく艶めかしい女神に見えてしかも妻だってんだから愛しさが限界突破して何か言う前にキスする。しょっちゅうそんなだから椿は休憩や協力がそういう意味で捉えられたのかと勘違いするけどどうにか応えようと試行錯誤した結果、
「ベ、ベッドで待ってる...!」
と残して寝室に逃げてく。リアンは完全に集中力が切れて仕事にならないので即座に諦めて椿の後を追う。
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