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結婚前夜、静かに泣き出す椿にマリッジブルーなんて無縁だと思ってたのでショックを受けながら必死にリアンが宥めると「私、付き合う前に、貴方から理想の恋人像を聞かれて、"私を愛してくれる人"って答えたでしょう...」懐かしい話題に当時を思い出しながら「あゝ、椿の事が好きなのに告白する勇気は出ずに回りくどい事ばかりしていたな。」と答える。
椿はそれを聞いて、「あの答え、違うんです...。"私を愛してくれる人"が好きなんてちっとも思ってないんです...」と要領を得ないことを言い出す。
椿は今にも泣き出しそうな震える声で話を続ける。「私は、貴方じゃなきゃ嫌なんです。愛してくれなくても貴方の隣が良いの。ずっと昔から、貴方の隣じゃなきゃ嫌だったの。それなのに貴方ったら、幸せで息が出来ないくらい愛してくれるんだもの。貴方を失うのが何より怖くなっちゃった。傲慢な私に、絶対置いて行かないって、誓ってくれますか...?」不安そうに揺れる瞳に見詰められ、リアンは少し声が詰まる。それでも心からの笑顔で「勿論、勿論誓う。この指輪に懸けて、いや、例え指輪が朽ちても、私達が朽ちても、決して私は椿を置いて行かない。」と椿の左手薬指の指輪と唇にキスをする。
結局椿はまた泣き出すけど、今度はリアンの膝に向かい合う形で座って、優しく頭を撫でられながらうとうとと眠りに着く。

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