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▷会社
思えば僕の人生ろくなことが無かっただから、強盗になんて手を出したんだ。
結局の所、見ず知らずの少年に脅されることになった訳だが……。
ー…い、、ー…せい、東(あずま)先輩!
僕はビクッとして立ち上がる
さながら、寝ているところを起こされた児童のようだ
『あっははは、なにそんなビビってんすかぁ
そんなんじゃますますビビリだって思われるっすよ〙
コイツはいつもそうだ、タプタプしたあごを揺らしながら言う、一言多いんだ。
「うるせぇ、元宮(もとみや)タバコ休憩行くぞ」
喫煙所に行くと西条(さいじょう)さんがタバコをふかしながら片手に新聞紙を持って熱心に読んでいた
「西条さん、お疲れ様です」
『おつでーす』
元宮は先輩、後輩関係なくこんな挨拶をする
「元宮、」
と、たしなめるが反省はしていない
「ははっいいんだよ、俺もソッチのほうが気楽だ」
西条先輩は器の広い人だ、それと同時に少し変なところに熱中する節がある
僕達システムエンジニアは休みが少ない、それ故、西条先輩は休みを強制的に作ろうと何日も徹夜でウイルスを作っていた
「東、これは凄いぞ、なんてったってあのクソ上司のパソコンをウイルスにかけられるんだからな」
と、笑顔で言っているところ、元宮が
『西条さん、熱々のコーヒーぶっかけた方が早いっすよ』
なんて悪びれもなく言うものだから結局そのウイルスは使われることはなかった
それはそうと、
「西条先輩、何そんな熱心に新聞読んでるんですか?」
『ん?あぁ、無差別殺人事件の事だよ』
不意に昨夜の事を思い出し心臓が鳴った
強盗の事はバレてはいないだろうか…
『ここ数日、俺なりに考えてみたんだが、殺されてる奴らには共通点があったんだ』
と、語る西条先輩の目の下にはクマができていた
『それはな、政府の人間だ』
「政府?」
唐突に出てきた大きい話題にびっくりしつつも質問をする
『あぁ、もっと言うと3年前の一家殺人事件に関わった政府の人間だ、これに気づいた時、俺はとんでもねぇもんに手を出しちまったと思ったよ』
「ー…?」
『次は俺だと思った、だからな逃げるんだ、今日一日ずっとその事を考えていた』
逃げる?今言った事となんの関わりもない西条先輩が逃げるのはおかしく感じた。

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