コメント(64)
ユトリズム
2025/1/18 22:49
皇歴38年に至るまで、当時の政体は立憲君主制
ユトリズム
2025/1/18 22:53
一院制を採用し、王室の認定を経て、臣民院議員を総選挙。そして首脳は皇帝に主権を預かることで政治を動かす、全権委任統治官。
ユトリズム
2025/1/18 22:53
そこで現れたのは、、、
ユトリズム
2025/1/18 22:54
「この地に生きる人々を、人民を救う姿勢!これが欠如している!」
ユトリズム
2025/1/18 22:55
そう語ったのは、連合共産党初代書記長の、レンポー氏。
ユトリズム
2025/1/18 22:58
当時の臣民院は、臣民党が単独で過半数を維持していた情勢。この動きに危機感を持ったカクウェー臣民党代表は、
ユトリズム
2025/1/18 22:59
「本日の臣民院の決議によって、連合共産党が反社会的勢力であることが確定いたしました。選挙への立候補は認めません。」
と、数でねじ伏せる方針に。
ユトリズム
2025/1/18 23:03
すると共産党は、
「我々が、事業共同体「人民の会」をいたします。ひとりでも多くの連合人民の所属、を求めます。」
と驚きの行動に。
ユトリズム
2025/1/18 23:03
甘く見ていた臣民党、しかし、
ユトリズム
2025/1/18 23:06
「速報です。連合流通、ユーカリス鉄骨、木工社連が人民の会への所属を表明しました。これにより、国内の企業の内部留保の6割が、人民の会に集中すると見られます。」
ユトリズム
2025/1/18 23:07
皇歴39年、共産党は全く新しい方向から社会を掌握。
ユトリズム
2025/1/18 23:08
連合内の企業の資産を統合し、経済的な国内支配を試みた。さらにその2年後には9割の内部留保が人民の会に結集したとみられる。これが成功した理由はここにあるだろう。
ユトリズム
2025/1/18 23:10
カクウェー「各々が自力で行う。それが会社ってもんだ。」
企業への経済的支援、社会保障を大幅に削減した、臣民院。
都合の悪い議員は王室に圧力をかけ、認定を停止。
ユトリズム
2025/1/18 23:11
国民が政治の腐敗を嫌った結果である。
ユトリズム
2025/1/18 23:12
波に乗った共産党はさらに、
「『人民の会』を改め、『人民院』を設立します。国家の立法・行政機関です。」
ユトリズム
2025/1/18 23:13
これに対しては臣民党
「考えを改めなければ軍を派遣する」
ユトリズム
2025/1/18 23:14
対して共産党
「国内の鉄鋼事業は我々共同体が握っている。我々の声を無視すれば国は潰れる。その前に我々がその気になればこの国を転覆できる。」と返答
ユトリズム
2025/1/18 23:17
全くの事実を突きつけられた臣民党、しかし、その場合共産党にも痛手はある。もし臣民党と全面対決になった場合、共同体において比較的右派の企業が離脱する可能性がある。その中にはユーカリス鉄骨なども含まれる。
ユトリズム
2025/1/18 23:17
両者緊張を強める中、人民党がある案を人民院に要求。
ユトリズム
2025/1/18 23:21
「皇帝の承認を要しない、人民院を、上院として設置する。国家承認の正式な機関として。法案は人民院での可否を優先する。という案ですね。」
ユトリズム
2025/1/18 23:21
流石に飲めない臣民党、しびれを切らす人民党、20回に渡る会談の末、結果は、、、
ユトリズム
2025/1/18 23:23
「只今、憲法が改正されました。これまでの臣民院に加え、人民院を下院として追加。人民院議員の立候補に王室承認は不要というむねです。」
ユトリズム
2025/1/18 23:24
最終的に、人民院は「下院」となったものの、これまででは想像できないほどの変革であった。憲法が変わったのである。
ユトリズム
2025/1/18 23:25
そして皇歴41年、総選挙において、
ユトリズム
2025/1/18 23:27
「臣民院、人民党単独での過半数が確実、人民院では連合共産党が臣民党の議席を上回る見通しです。」
ユトリズム
2025/1/18 23:27
圧倒的に力を強めた共産党。こうしてスタートを切る。
ユトリズム
2025/1/21 21:55
しかし、重要法案は次々と否決。なぜなら衆議院で過半数を得ているのは臣民党であるから。共産党の意見が反映される前にあっけなく却下される。そんな環境に共産党はもちろん、国民も悔しさを覚えていた。そんなとき、
ユトリズム
2025/1/21 21:56
「無所属連盟を設立いたします」
ユトリズム
2025/1/21 21:57
そう宣言したのは、臣民党を離党した、元内務大臣のイスマル氏。
ユトリズム
2025/1/21 21:59
無所属議員連盟、その実態は、共産党公認では選挙には出馬できない。そう悟った共産党が王室承認を得る。最後の手段であった。
ユトリズム
2025/1/21 22:00
なぜなら、現在の内務大臣は言わずもがな臣民党の議員。内務大臣は王室に関するあらゆる職務を代行する。つまり、王室承認の権利を握るのは、事実上臣民党であった。
ユトリズム
2025/1/21 22:03
共産党は臣民党の脅威。であれば承認しなければいい。そうして政権を維持してきた。
今回だって無所属議員連盟に適当な理由をつけて、承認しなきゃいい。臣民党はいつも通りそう考えていた。
ユトリズム
2025/1/21 22:05
臣民党が国会答弁で、でっちあげのような無所属議員連盟のスキャンダルを真実のように語りだしたとき、誰もが今回もそうなるだろうと思っていた。しかし、
ユトリズム
2025/1/21 22:06
「無所属議員連盟の議員全員の、王室承認が、只今連合内務省からくだされました。」
ユトリズム
2025/1/21 22:08
誰もが驚いたこの展開。その理由は、この選挙から20年後、イスマル氏が亡くなる前、彼の口から語られた内容から初めて明らかになった。
ユトリズム
2025/1/21 22:10
「そりゃあ、わたしは内務大臣でしたから。まあ王室承認の不法操作の文書やら証拠やらをたんと持ってまして。臣民幹部の前でそれをズラーっと並べたったら、焦った顔で内務省に電話かけてはりましたわ。これをしゃべらん条件で出させてもろうたけど、もう死ぬからええのええの。」
ユトリズム
2025/1/21 22:11
閣僚の間で交わされた驚愕の取引により、出馬は実現した。臣民党が恐れたこの選挙では案の定、
ユトリズム
2025/1/21 22:12
「臣民党大敗の情勢です。臣民党は単独過半数割れ。無所属議員連盟は躍進の見通しです。」
ユトリズム
2025/1/21 22:13
結果として、臣民党は過半数議席を人民院、臣民院の両院で失った。ここで共産党が動き出す。
ユトリズム
2025/1/21 22:14
「臣民党の不当な工作には屈しないと。そのために、王室承認そのものを廃止すべき。そのために、憲法改正を実現しようと、野党のみなさんと協議しております。」
ユトリズム
2025/1/21 22:15
多数野党となった今、実現する。そう思われたが、
ユトリズム
2025/1/21 22:15
「無所属議員連盟は、この改正案には賛成いたしません。」
ユトリズム
2025/1/21 22:15
なんと無所属議員連盟が拒否。
ユトリズム
2025/1/21 22:17
その理由は、
「あれもなぁ、王室承認は何があっても廃止しないって条件で、出馬通されたわけだから、すぐ破ったら都合悪かったんよ。でもわしもあきらめちょらんかったぞ。実際、2回目の改憲案出したの無所属議員連盟だったろ。」
ユトリズム
2025/1/21 22:18
そう。裏の契約でチャンスは絶たれたとおもわれたものの、無所属議員連盟は屈しなかった。
ユトリズム
2025/1/21 22:18
イスマル氏「我々からは、人民院を上院に、臣民党を下院にする案を、提出いたします。」
ユトリズム
2025/1/21 22:20
これでよかったのだ。人民院が上院になれば、野党政権ができあがる。そうすれば、内務大臣も野党の議員。王室承認の実権を臣民党から奪うことができる。
ユトリズム
2025/1/21 22:21
契約の裏をついた見事なイスマルの改正案には、すべての野党が賛同。
ユトリズム
2025/1/21 22:21
「よって、この改正案を可決する。」
ユトリズム
2025/1/21 22:21
人民院は上院となった。そして、
ユトリズム
2025/1/21 22:22
「えー只今、共産党、連合労働党、無所属議員連盟の連立政権が発足しました。」
ユトリズム
2025/1/21 22:22
建国以来の政権交代が実現した。
ユトリズム
2025/1/21 22:23
その後の臣民院議員選挙では、因縁の王室承認が必要だった。
ユトリズム
2025/1/21 22:23
しかし、その時はすでに共産党系政権。内務大臣は共産党の手中にある。
ユトリズム
2025/1/21 22:24
共産党候補を全員承認し挑んだ臣民院議員選挙。結果は。
ユトリズム
2025/1/21 22:24
臣民院第一党は、共産党に交代、臣民党、無所属議員連盟と続く見通しです。
ユトリズム
2025/1/21 22:24
こうして勝利。
ユトリズム
2025/1/21 22:25
共産党系政権は、ついに両院を掌握した。
ユトリズム
2025/1/21 22:25
最後に、念願のあの夢は実現する。
ユトリズム
2025/1/21 22:26
「両院で、過半数の賛成が得られたことにより、建国史上3回目の憲法改正案が可決されました。これにより、臣民院の立候補に王室承認が不要になります。」
ユトリズム
2025/1/21 22:27
こうして完全な議会制民主主義をつくることに成功した共産党と無所属議員連盟。
ユトリズム
2025/1/21 22:27
その後合流し、安定的な政権基盤を維持していった。
ユトリズム
2025/1/21 22:29
王室承認の不要にともない、全県委任統治官は廃止され、首相が政権のすべてを担うことに。
ユトリズム
2025/1/21 22:30
共産党を軸とした連合の政治体制は、ゆとり首相時代まで続く。
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