#物語を書こう!
Latteコミュニティに投稿された #物語を書こう! の投稿です
メッセージを入力…
アプリからのみです
送る#物語を書こう!
ばしゃばしゃと水を跳ねる音に、私は顔を顰める。靴には中まで水が染みており、感触が気持ち悪い。昼までは雲一つ無く、晴れていたというのに。いつもの本屋を出てからのことだ。傘の持っていない自分を、まるで嘲笑うかのように降る、突発的な大雨。ここに来始めた時もそうだったなあと、懐かしい記憶をふと思い出す。自分に対して、あなた大丈夫?これからどうするつもりなの?と、問いかけられている気分には、もうならないけれど。ザーザーと響く雨の音は増すばかりで。微かに苛立ちが積もっていった。どうにかして本が濡れないように、必死に守り駆けていく。急ぐのは嫌いだが、仕方がないだろう。行く先は、家でもなく、公園でもない。
しばらくして、見慣れた校門を通り抜ける。上履きに変え、階段をのぼる。今はテスト週間だから、学校は自習室として鍵が空いている。だからだろうか。雨を除いたら、自分でもスムーズに事が進んだと思った。
「来たよ。はい、これ今回の分!!」
人気の無かった教室には二人。自分ではないもう一人に、ついさっき本屋で盗んできた本を渡す。大丈夫も何も、もう慣れてしまった行為だ。これからの人生なんて知らない。単に気づかれなければ良いだけで。私のしていることは犯罪だけど、世間からは認められない、罰せられるべき行いだとも理解しているけれど。私はそうは思わない。友達は喜んでくれているし、私も学校以外で会えて、話ができて嬉しい。誰も不幸にならない、幸せで最高の時間。
『今回もありがとう、みっちゃん。大好きだよ。』
みっちゃんとは、私のニックネームだ。
山下美鈴、からのみっちゃん。自分では気に入っている。可愛いと思うし、仲が良さそう。友達に見えるから。初めてみっちゃんと呼ばれた時の嬉しさは、計り知れなかった。
『みっちゃんみっちゃん。今度はこの本ね。ヴィルソンと夢の冒険だって、これがいいな。ねぇ、みっちゃん。いいでしょう。ねぇ。』
また、友達が私を頼ってくれた。嬉しいし、幸せだ。分かった。分かったよ、約束ね。と、言葉を交わす。
#物語を書こう!
よく人に褒められるから、絵を描き続けた。
こんな理由でも、俺には才能があったのだろう、大学に入るまで大した苦労はしなかった。
……そう、大学までは。
きっかけは、或るコンテストで1位を取れなかったことだった。
どうしてだと審査員に問えば、俺の絵からは「愛」が感じられないからだとへらへら笑いながら言われた。勿論、理解できなかった。しようとも思わなかった。
たまたま「愛」なんていう、主観頼りの偏った審査員に当たっただけだ。くだらない。
このときの俺は心底そう考えていた。
けれど、そのコンテストを皮切りに、俺の絵は評価されなくなっていった。
俺は焦った。「愛」なんて知らないからだ。俺には好きなものなんてない。今描いている絵でさえ、勧められたから描いているだけなのに。
「愛」ってなんだ?
最初から「愛」を持っていない人間は、一体どうしたらいいんだ?
途方に暮れた。しかし、俺は描き続けた。これ以外の選択肢が俺にはなかったのだ。
俺は何処までも空っぽだった。
そんなことにさえも今更気が付いた。
俺の絵は見向きもされなくなった。
暗いアトリエで独り、それでも描き続けた。
明くる日突然、ぱちりと緩慢に瞬きをした瞬間に俺は気が付いた。
もし俺が愛をもっていたら、こんなに虚しくはなかったのだろうか、と。
・・・
数週間後、ポストに郵便物が詰まって入れられないという理由でドアを叩いた郵便配達人が、首をくくった男の死体を発見した。
その足元で、イーゼルに立てかけられたままだった大きなキャンパスは、油性絵の具の黒一色。
後に鑑定者から付けられたその題名は、
………「愛」。
ダイキュリー
2024/5/7 21:10#物語を書こう!
私を創った博士が死んだ。
天才とも、奇人とも称される変わり者と呼ばれる博士。戦争中なのに、誰も使わない平和な私を創った博士。家事ロボットなのに、私には全く家事をさせようとせず、逆に私の世話を焼いてばかりだった博士。
継ぎ接ぎできる私よりもずっと不可逆的な命なのに、博士は私を庇って呆気なく死んだ。
博士がいなくなって、やっと初めて私は私の仕事である家事をしようとした。けれど、何一つとしてできなかった。私は食事も洗濯も本来必要ない。だから、できない。けれど片付けだけは、理由もなくできなかった。余計散らかった家の中で、私は博士が毎日丁寧に与えてくれていた存在意義を、ぼんやりと見失いかけていることに気付いた。
「私は…何者なのでしょうか」
家事もできない。主も守れない。私には一体何ができる?私は…一体何なのか。
「教えて下さい…博士」
答えてくれる声は無い。私は一人でその場に蹲った。体がどうしようもなく重たく感じられ、ゆっくりと床に座り込む。その時、散らかった床の上に一つの手紙が落ちていることに気が付いた。
「これは…博士のものだ」
手に取り、宛名を見てから勢いよく中身を取り出す。
『驚かせるかもしれないが、これは遺書だ。
もし私の生きている間に見つけてしまったのなら、私に伝えてほしい。そうでないならば、どうかそのまま読み続けてくれ。
君は私の自己満足の結果生まれた機械だ。周囲からの称賛の為、私は前代未聞の人間に最も近しい君を創り出した。愚かしいことこの上ない。
けれど、君と初めて会ったときから私にとって君は何より大切な一人の人間となった。少し過保護になりすぎているかもしれないが、それ程君のことを愛しているのだ。許してほしい。
言葉を尽くせばきっと格好がつかないだろうから、短く済まそう。
どうか、幸せになってくれ。
親愛なるディア、私の最愛の息子。』
「…そう、か」
喉の奥が詰まって上手く息ができない。唇を固く閉じた代わりに、瞳からは絶え間なく涙が溢れていた。
「私は…愛されていたのですね」
親愛なる博士。貴方に恥じぬ息子でいましょう。だからどうか安らかに。
「おやすみなさい、博士」
#物語を書こう!
魔法が使いたいと願う少女がいた。
でも、魔法なんて存在しない。親や友達にして言ってもそう言われ続けた…。少女は諦められなかった。だから、魔法が使えるようになりたいと仏に頼んだ。願いを叶えるには自分の大切なものが必要だと仏は言った。少女は考えた。「じゃあ、─。」少女は魔法が使えるようになった。
─何を渡したかはご想像にお任せします─ end
みみっく
2024/5/1 18:59#物語を書こう!
重い身体を起き上げ、太陽の光を浴びる。こんないい天気は中々ない…が、私はその光が鬱陶しく太陽を睨み付ける。荒れてしまった部屋を掃除するため、窓があってもまだ暗闇である部屋の電気をパチ、とつける。あの子に引っ付いていた女についての紙がバラバラに散らばり、所々は燃え、焦げた跡がついている。昨日の私はやりすぎたようだとため息をついて、そろそろ着替えることにしよう。
何時ものパーカー、何時ものズボン。おしゃれなんてあの子の前以外する価値もない。準備ができ、外に出ればあの子の元へと行くための最短ルートを通る。できるだけ早く、起きてしまう前に。
ついてみればくっつき虫がいるじゃないか…最悪。ここは穏便に暴力で…と思ったがあの子が家から出てきた。なんてタイミングの悪さ、今日は良くないことが起きそうだな。きっと二人はお茶会でもするのだろう、私抜きで。こんなに大切な私という存在が居ながら他の女とお茶会なんて、きっとその女が無理矢理押し込んだに違いないものね?そうでしょう?
暫く待っているとひっつき虫が出てきた。やっぱりお茶会をしたのかほんのりと香水にまじった甘いお菓子や紅茶の香りが漂う。あまったるくて…なんだか殴りたくなってきた。ばいばい、と手を振るのを確認してから、あの女が帰るであろうルートを先回りして待機しておく。通りかかったらぶつかり、印象に残らせる。このまま何処かに誘えば良いのだが、無理な時もある。その時は無理矢理にでも連れていくけどね。今回はすんなりと「まぢ~?おねーさんノリいい~」とついてきてくれる様だ。ありがとう、そう上っ面の言葉を投げ掛けたあと、相手の片手を拾いある程度店などを回っていると、「よければ」なんて言われて相手の家へと招かれる。手間のかからないアマで助かったわ。ここまで来ればあとは簡単…私はこんな質問を投げ掛けた。
「そういえばお嬢さん…今日___とお茶会してましたよね」女の表情が少し曇る。
「…ええ、してたけれど…それをなぜあなたが?」はは!!と思わず笑ってしまうと女はたじろぎ、「どうして!!」と同じ質問を繰り返した。「何故って…そりゃあ」…とここまで言えば私は女の両手首をギュッと片手で握れば壁に押し付け、もう片手で写真を見せつける…幸せそうな顔をした女と、あの子が並んでいる写真だ。場所としてはこの家の前なので知っている者は二人だけ…のはずだ。それを知っての反応を見るのが面白くって…くっくっ、と笑い。写真を分からぬよう指から燃やしてぎゃあぎゃあと今にも叫びそうな女の喉をつかむ。すべすべとした柔らかい肉の触り心地、生ぬるい人間の体温…緊張しているのかよく唾液を飲み込む感触が手袋越しに伝わる。ちゃーんと犯行はバレないように手袋はつけているので安心。
…でも触れてみたい、実際はどんな感覚なのだろう。興味が湧いてしまう前に始末しろとはこの事なんだなと、今ふと思った。何はともあれ、このままぐっっと力をいれてしまえば女は身動きを止め、手足をだらしなく垂らしている。あとはこの遺体を縄に通し、首吊りに見立てればいい。全てが順調に終わり、家を出る前に…目を開いたまま眠ってしまった女と目を合わせて、ニコッと笑顔でこの言葉を送る。
「全て、あなたが悪いのよ」
落書き屋さん
天才すぎませんか!?!?😭😭😭💞💞💞💘💘💘💘💘💥💥💥😍😍😍😍😍😍
みみっく
て…くっくっ、と笑い。写真を分からぬよう指から燃やしてぎゃあぎゃあと今にも叫びそうな女の喉をつかむ。すべすべとした柔らかい肉の触り心地、生ぬるい人間の体温…緊張しているのかよく唾液を飲み込む感触が手袋越しに伝わる。ちゃーんと犯行はバレないように手袋はつけて…
ウロ@トメィトゥ村村長
2024/4/28 22:36#物語を書こう!
え、言い出しっぺの法則...??
ε”ε”ε”(ノ* •ω• )ノ
ウロ@トメィトゥ村村長
よく気づきましたね
ウロ@トメィトゥ村村長
え!?
れいまり
2024/4/28 21:51#物語を書こう!
いつもと変わりのない日常
いつもと変わりのない空
いつもと変わりのない自分
いつもと少し…違うような感情…?
なんだかいつもと違う感情なるのは
あいつを…見た時だけ?
なんか…「あ、○○いるな〜」
じゃなくて
「あ!○○いる…話しかけたい」
とか
「○○に会いたいな〜…」
とか…
仲良い友達だからじゃない?wきっと…
……
本当にそうなのかな…?
続く…
(なんこれ??????)
バキバキ十字架ニキ
2024/4/28 21:34#物語を書こう!
ある一体のモンスター、そう、サンズがいた、だがサンズは全てを知っており、決意を注入しに行こうとし、ラボへ向かった、
そして決意を見つけ出し、注入した時、サンズは[[GENO!sans]]になるはずが、<[「Shadow!sans」」>]になってしまったのだ、
彼は気づいたら、停止した世界、stopWorld(停止した世界)にさ迷い、さらに見つけだしたのがThe forgotten void(忘れ去られたヴォイド)にたどり着く
うんとかすん
2024/4/28 21:28#物語を書こう!
カクヨムで描いてたけど文章わけわかめだからやめた
ウロ@トメィトゥ村村長
2024/4/28 21:27#物語を書こう!
誰か広めてくれ...Latte民の書いた小説読みたいねん...
バキバキ十字架ニキ
作ってみたぜ、まぁShadow!sansの設定やけど、